先端設備等導入計画とは、中小企業の設備投資を支援する中小企業庁の施策です。補助金申請に有利なだけでなく、税制優遇措置や金融支援なども受けることができます。この極めて活用度の高い先端設備等導入計画をおすすめする3つの理由を本稿でご紹介いたします。
目次 |
1.理由1:ものづくり補助金では加点に加え補助率アップも
2.理由2:固定資産税がゼロに 3.理由3:信用保証協会の保証枠の拡大 4.まとめ |
先端設備等導入計画の特長に、「認定事業者に対する一部補助金における優先採択(審査時の加点)」というのがあります。例えば、ものづくり補助金をはじめ、持続化補助金、IT補助金、サポイン事業などの補助金が加点対象となっています。加点については、どの程度プラスになるのか正確にはわかりませんが、先端設備等導入計画に取り組んでいない企業より、少なくとも審査上有利になることは間違いありません。
それにも増して効果が大きいのが、補助率のアップです。他の補助金にはない、ものづくり補助金だけの特典です。ものづくり補助金の補助率については、1/2から2/3へと大幅にアップします(一般型の場合)。例えば、1,500万円の設備を購入する場合は、補助額が750万円から1,000万円という計算になります。大きいですね。
このように、他の補助金と比較して、加点に加えて補助率もアップするなど、特にものづくり補助金との相性の良さが、先端設備等導入計画をおすすめする理由の一つです。
通常枠 | 別枠 | |
普通保険 | 2億円(組合4億円) | 2億円(組合4億円) |
無担保保険 | 8,000万円 | 8,000万円 |
特別小口保険 | 2,000万円 | 2,000万円 |
先端設備等導入計画について、3つのおすすめ理由をご紹介いたしました。新たな設備投資には、資金調達から稼働まで、いくつものハードルがあります。しかし、先端設備等導入計画は、資金調達面(理由3)、補助金獲得面(理由1)、節税面(理由2)での活用度が高い施策です。老朽化した設備刷新に今一歩踏み込めない、という経営者の方は、施策の活用を一度検討されてみてはいかがでしょうか?
大谷将良(株式会社ブループリント)
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