中小企業が「生成AI」を活用するメリットは?

中小企業においても、業務効率を高めるツールとして、ChatGPT等の「生成AI」が注目されています。物価高騰やコロナ支援策の縮小、人手不足等の状況でも、今ある経営資源で効果を高めることが期待されています。
そこで今回は、中小企業が生成AIを活用するメリットと、それらを導入する際のコストを軽減する補助金等について、初めての皆さまにも、分かりやすくご紹介します。

生成AI

目次
1.「生成AI」とは
2.生成AIを活用するメリット3.生成AIの活用に利用できる補助金等4.まとめ
1.「生成AI」とは

生成AIとは、文書などの「コンテンツ」を生み出せる人工知能のことです。

コンテンツには、テキスト・画像・音声・動画等があり、生成AIを活用することで、一定の品質のものをより早く、より安価に作ることができます。

 

生成AIの最大の魅力は、驚くほどの ” 使いやすさ ” にあります。

私たちが普段から話している平易な言葉をそのまま使い、チャット等でAIに指示するだけで、簡単にコンテンツが生み出せます。プログラミングの専門知識やスキルは必要ありません。

 

たとえば、

・メールの文章の作成

・各種資料(Excel・PowerPoint等)の作成

・SNS(Facebook・X・Instagram等)の投稿文の作成

・商品やサービスのキャッチコピーの作成

・ロゴ画像の制作

・音声アシスタント及びコールセンターの自動応答

・会議の文字起こしや、報告書・議事録等の作成

・プロモーション動画の制作

 

など、様々な用途や目的に合わせて活用できます。

2.生成AIを活用するメリット

中小企業にとって、生成AIの活用は、経営資源の不足を補うたくさんのメリットがあります。ここでは、代表的なメリットを「4つ」ご紹介します。

 

①カスタマーサポートの改善

生成AIは、顧客からの質問に24時間対応でき、簡単な問合せであれば即時処理できます。社員は、複雑で付加価値の高い業務に専念することができます。

 

②マーケティング活動の効率化

生成AIは、膨大なデータから高速かつ正確に顧客の好みや行動を分析してくれます。これにより、最適なマーケティング活動を行うための記事や広告を自動で生成できます。キャッチーな見出しや内容で標的の顧客を惹きつけ、より多くの集客や問合せが期待できます。

 

③社内コミュニケーションの向上

生成AIの活用で、社内のナレッジを体系化し、社員が必要な情報にアクセスしやすくします。また、報告書や議事録などの社内文書を正確かつ短時間で作成できます。対面での会話が難しいテレワーク主流の環境でも、円滑なコミュニケーションの手助けができます。

 

④社員教育の充実

生成AIは大量のデータを分析しパーソナライズされた社員教育のプランを提供することもできます。各社員の適性・スキル・習熟度に応じた最適な組み合わせの教材を提供できます。社員全体の能力開発を促すことができ、組織的生産性を高めることができます。

 

以上のように、生成AIは多くのメリットがあります。しかし、生成AIの導入・活用にはコストがかかります。そこで「補助金等」の活用をご紹介します。

3.生成AIの活用に利用できる補助金等

生成AIの導入・活用に使える補助金等は複数あります。以下に、主な制度を「2つ」ご紹介します。

 

①IT導入補助金

「IT導入補助金」とは、中小企業・小規模事業者等が、自社の課題に対応したITツールを導入するための制度です。IT導入補助金は、生成AIの導入にも利用できます。

 

通常枠では、最大で450万円を受け取ることができ、補助金額・補助率は以下のようになります。

 

<補助金額・補助率>

補助金申請額 補助率 プロセス数 賃上げ目標 補助対象
5万~150万円未満 1/2

以内

1以上 加点項目 ソフトウェア購入費および

関連するオプション・

役務の費用

150万~450万円以下 4以上 必須要件

 

通常枠は、業務効率化・売上アップを目的にしています。課題・ニーズに適したITツールを導入するときに、経費の一部を支援するための補助制度となります。

IT導入補助金についての詳細は、以下の事務局の公式サイトをご参照ください。

 

■IT導入補助金2024

https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/

 

②緊急デジタル技術活用推進助成金(東京都)

都内に事業所がある建設業・運輸業などの中小企業等が、デジタル技術を活用して自社の生産性向上に取り組むための助成金です。この助成金も生成AIの導入に利用でき、最大3,000万円かつ助成率5分の4を受けとることができます。

 

この助成金を申請するためには、まず「デジタル技術活用推進緊急支援事業」に申し込み、東京都が派遣するアドバイザーの無料支援を受ける必要があります。その後、アドバイザーの報告書に基づき、助成金を申請します。

本助成金及び「デジタル技術活用推進緊急支援事業」の詳細は、以下の事務局の公式サイトをご参照ください。

 

■緊急デジタル技術活用推進助成金

https://iot-robot.jp/business/dx2024-02/

 

■デジタル技術活用推進緊急支援事業

https://iot-robot.jp/business/dx2024/

 

まとめ

今回は、中小企業が生成AIを活用するメリットと、生成AI対象となる補助金についてご紹介しました。

私たちコンサルティング・ビジネス研究会は、今回ご紹介した補助金について申請書の作成から受給に至るまでご支援しています。詳しくは下記の当研究会サイトをご参照ください。

補助金・助成金の申請支援サービス

https://cb-ken.com/service/

 

執筆者

コンサルティング・ビジネス研究会 執筆チーム(中小企業診断士)居戸 和由貴



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