「もっと有利な条件で銀行借入を受けたい」そう考える経営者の方は多いと思います。
金融機関との交渉では、まず自社の決算書を相手がどう評価しているかを把握することが重要です。
そこで今回は、会社の決算書の内容を客観的に可視化できる「財務診断レポート」をご紹介します。

| 目次 |
| 1.財務診断レポートとは?
2.財務診断レポートは何の役に立つのか? 3.財務診断レポートの活用方法! 4.まとめ |
過去の決算書に基づき、金融機関の視点で要点を押さえたレポートを提供する当研究会オリジナルのサービスです。
中小企業診断士によるわかりやすい解説と改善メニューの提案もセットになっています。
ご用意いただく書類は、直近2期分の決算書のみ。
安全性・収益性など、金融機関が重視する指標に沿って財務内容を分析し、格付を想定したうえで丁寧にご説明します。
(以下のURLからイメージをご覧いただけます。
https://cb-ken.com/wp-content/uploads/2020/11/CRD_keieishindan-20201010.pdf)
日々の業務に追われ、自社の決算書をじっくりと見る機会は少ないかもしれません。また、「今月は黒字になったか」「資金繰りは大丈夫か」という目先の確認が優先されがちです。
一方で、金融機関が自社の決算書をどう評価しているかを考える機会は少なく、気にはなるものの、視点や意味がよく解らないという方も多いのではないでしょうか。そんな場合に、当研究会の財務診断レポートは役立ちます。
財務診断レポートでは、金融機関と同様の視点で、財務の健全性を表す「債務償還年数」や「自己資本比率」などの主要な指標を分析します。
「単に指標を示されても、意味がわからない」という不安があるかもしれませんが、ご安心ください。
金融機関での勤務経験や交渉経験がある中小企業診断士が、分析の仕方や背景をわかりやすく解説します。
たとえば、
・信用保証協会付き借入が中心で、なかなかプロパー融資(*)を受けられない
・財務診断の結果は良好なのに、金利などの借入条件が改善されない
という場合、交渉の仕方次第で条件が見直される可能性があります。
(*) 「プロパー融資」とは、信用保証協会の保証を利用しない銀行独自の融資のこと。
金融機関も営利企業であり、担当者は多忙です。
受け身のままでは有利な提案が得られないことも多々あります。
「前回と同じ条件でよいですよね」という提案が続くときは、見直しのチャンスが眠っているかもしれません。
「プロパー融資へ切り替えてほしい」と相談しても応じてもらえない場合、財務診断レポートがあれば根拠に基づく交渉がしやすくなります。
条件変更の余地や、段階的なプロパー化の進め方まで整理できます。
また、
・新規の借入を引き出しにくい
・より低い金利の提案を受けたい
・当座貸越など短期借入の検討もしたい
というときにも財務診断レポートが有効です。
どの指標をどう改善すれば評価が変わり・格付が上がるか、改善に向けてどのような取り組みを進めるべきかについて、中小企業診断士が具体的に提案します。
決算書の内容が改善されれば、金融機関から前向きな提案を受けられる可能性が高まります。
近年では金融庁の方針もあり、事業の成長性や社会的意義など非財務情報の「事業性評価」を重視する動きも広がっています。
とはいえ、多くの金融機関は決算書を審査のベースとしています。
「財務のことは税理士に任せきり」という方も、この機会に自社の決算書を「金融機関の視点」で見直すことをお勧めします。
それが借入条件の改善につながる第一歩になるかもしれません。
コンサルティング・ビジネス研究会 中小企業診断士 中島彰文

