近年、SNS広告やリスティング広告は、限られた予算で高い費用対効果が得られる広告手法として、中小企業の重要な集客ツールになっています。
今回は、SNS広告とリスティング広告を活用し、売上アップを図るための基本戦略について解説します。
目次 |
1.SNS広告とリスティング広告の違い
2.効果的な広告配信のポイント 3.中小企業が今すぐ実践すべき取り組み 4.まとめ |
SNS広告は、FacebookやInstagram、X(
この手法は、
一方、リスティング広告とはGoogle広告・Yahoo!
この手法では、
効果的な広告配信を行うには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
これらを適切に活用することで、広告効果を最大化し、より多くの顧客に閲覧されるようになります。
(1) ターゲット設定の最適化
SNS広告では、年齢、性別、興味・関心、地域など、非常に細かいターゲティングが可能です。
これにより、特定のユーザー層に向けて最適な広告を届けることができます。
リスティング広告では、ユーザーが検索するであろうキーワードを選び、それに関連した広告を表示することで、関心の高いユーザーにダイレクトに訴求できます。
Google広告の「キーワードプランナー」を活用することで、自社のビジネスに関連するキーワードの検索ボリュームや、実際に検索されているキーワードを把握し、適切なキーワード設定が可能になります。
例えば、「税理士」というキーワードの月間平均検索ボリュームは約110,000件で、その中でも「税務 調査」は約27,100件と検索数が多くなっています。
こうしたキーワードを踏まえて広告文を作成すると、より効果的です。
(2) 適切な広告フォーマットの選択
SNS広告では、画像広告、動画広告、カルーセル広告(複数の画像をスライド表示させる形式)など、さまざまな形式を選ぶことができます。
視覚的にインパクトのあるコンテンツを用いることで、ユーザーの興味を引きやすくなります。
リスティング広告では、検索結果の上部に表示されるテキスト広告が主流ですが、ディスプレイ広告やショッピング広告も有効です。
ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリ上に画像・動画・テキストで表示される広告で、主に認知拡大やリターゲティングに活用されます。
ショッピング広告とは、検索結果やショッピングタブに商品画像・価格・商品名を表示させる広告です。
ディスプレイ広告は視覚的に強い訴求力があり、ショッピング広告は商品を直接表示するため、購買意欲を高める効果があります。
(3) 効果測定と継続的な改善
Google広告やYahoo!広告の管理画面では、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)、費用対効果(ROAS)などの指標を確認できます。
これらのデータをもとに、広告運用を継続的に改善することが、非常に重要です。
※コンバージョン率(CVR)とは、サイトを訪れた人のうち、購入や申し込みなど成果につながった人の割合のことです。例えば、100人中5人が購入すれば、CVRは5%です。
また、複数パターン(A案・B案など)の広告やページを用意し、どちらがより良い成果を出すかを比較・検証するA/Bテストを実施し、画像・動画・文章などの表現やターゲット設定の最適化を図ることも大切です。
広告のパフォーマンスを常に測定し、改善することで、より効果的な広告運用が可能となります。
(1) SNS広告で認知度拡大とエンゲージメントを向上させる
FacebookやInstagram、
特に、
(2) 低予算でGoogleリスティング広告を始める
リスティング広告は少額からでも始められます。
例えば、1日1,000円程度の予算でテスト配信し、
Googleの「スマートキャンペーン」
(3) リマーケティング広告を活用する
一度ウェブサイトを訪れたユーザーに再度広告を表示する手法を「リマーケティング広告」と呼び、認知度の向上や、購買や問い合わせを促進する手段として効果的です。
Googleの「ディスプレイ広告」や、Facebook・
リマーケティングは、
SNS広告とリスティング広告を適切に組み合わせることで、
活かすことが成功の鍵です。
継続的にデータを分析し、
詳しい活用法については、
コンサルティング・ビジネス研究会 山口 晋(中小企業診断士)