「すごい共感マネジメント」(中田 仁之 著)から学ぶ①

最近、よく「働き方改革」や「生産性の向上」などのワードが溢れる中で、社員全員がイキイキと働きやすい職場、多様性を互いに認め合い、組織が活性化して成長するためにはリーダーやマネージャーとして部下や後輩とチーム力を上げていくにはどうしていくのがベストなのかとモヤモヤしながら考えていた最中、本著を読みました。

「すごい共感マネジメント」(中田 仁之 著)から学ぶ

目次

1.学生時代は野球選手
2.部下との接し方
3.「共感」し チーム力を上げる
4.最後に

1.学生時代は野球選手

著者の中田仁之氏は、学生時代に野球選手として日本代表にも選ばれた経歴の方で現在は経営コンサルタントとして独立。その異色な経歴と経営コンサルタントが相乗効果を生みながら、本著のタイトルでもある「共感力」をキーワードにリーダーや管理者向けの研修での登壇し、営業力の強化や組織強化をされており、その今までの経験やノウハウが今回の著書、「共感マネジメント」としてまとめられております。

2.部下との接し方

本著の各章での構成はリーダーを主眼とし、組織を強くするための心構えから始まります。感謝を伝え、部下に目標達成へのイメージを明確になるような取組から自信を引き出し、組織・チームとしての向上を図るためにリーダー、管理者が部下と接していく上で、重要かつシンプルなことが各章・ステップごとに中田氏の今までの経験を背景に簡潔ながら分かりやすく書かれていました。そして部下の成長を待ち、信頼しながら自らが主体性をもって行動して成果を出すようにしていくにはリーダーとしてどう接すればよいかがポイントごとに書かれ、理解しやすいです。個人的にはまさに現在モヤモヤしているところで非常に染み込みやすい内容で良かったです。

3.「共感」し チーム力を上げる

一方で書かれている内容については、ある意味ではごくごく当たり前かもしれません。しかしながら、タイトルにもある通り、「共感」しチーム力を上げていくためにはちょっとした日々の意識づけの観点が重要です。その点、本著にはそれぞれが双方向でコミュニケーションを取りやすく、成果につなげていくために、即実践できるものが多くて良かったです。


特に苦手な叱り方についても、タイミングやフォローの仕方、NGワードに渡るまで丁寧に記載されており、思わず自分でもその具体的なシーンが想起できるほどで参考になりました。愛厳の精神は自身も常に心掛けていきたいところです。


かつての管理職は部下に指示だけ出すことが仕事でしたが、今ではプレイングマネージャーとして、管理者も部下へまさに自分が直接、手本を見せながら教えるなど役割が増え、多様化したスキルや能力が求められています。そして、そんなリーダーの一挙手一投足を部下も必ず見ています。


価値観や考え方も異なる部下に対し常に感謝を持ち、やる気を出させ、成果を出した際には褒める、信頼をするということを体系立てて順序ごとに整理して実行することはなかなかできません。その本質部分を順序ごとに、整理して分かりやすく記載されているため、自らも腑に落ちながら読み進め、実際に実行へも移すこともできました。

最後に

今や正解のない社会。「共感力」、イキイキした働きやすい職場環境を形成し、しいては会社全体の風土を変え、生産性も上げて売り上げも伸ばす一番の方策かもしれません。バブル世代と若手社員との間の世代、30代後半から40代前半のいわゆるロスジェネ世代、アラフォークライシス世代のリーダー層にはオススメの一冊です。

執筆者

岩井 智洋(中小企業診断士)

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