令和8年度は大幅拡充!東京都「躍進的設備投資助成金」のご案内

新年度を控え、設備投資や事業拡大の計画を具体化される事業者も多いのではないでしょうか。
今回は、令和8年度に向けて予算の大幅拡充が予定されている東京都の大型助成金「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(以下、躍進的設備投資助成金)」についてご案内します。

令和8年度の当初予算は191億円(前年度比+47億円)に大幅増加
採択件数も250件から350件へ拡大が予定されています。
また、小規模企業者の助成限度額が3,000万円から1億円へ引き上げられる予定で、これまで以上に使いやすい制度に生まれ変わります。

本メルマガでは、令和7年度に実施された本助成金の内容と令和8年度の東京都の予算案の資料を踏まえ、令和8年度に実施される本助成金の内容を現時点で得られた情報から推測しつつ解説します。
実際に申請する際には、必ず最新の募集要項をご確認ください。

目次
1.躍進的設備投資助成金とは
2.令和8年度の主な変更点
3.助成金の概要
4.審査方法と対策
5.スケジュール(予想)
6.今からできる準備
7.コンサルティング・ビジネス研究会のサポートについて
1.躍進的設備投資助成金とは

躍進的設備投資助成金は、中小企業の競争力強化・DX推進・イノベーション推進などを目的とした大型の設備投資を支援する東京都の助成金です。
国のものづくり補助金等と比べ要件のハードルが低い一方で、助成金額が大きく、大規模な設備投資の強力な味方となります。

■ 公式サイト:
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/setsubijosei/yakushin.html

導入する設備は、下記の条件に当てはまれば都外への設置も可能です。
【東京都外へ設置する場合の条件】
・基準日において東京都内に登記簿上の本店があること
・近隣7県(神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城、山梨)に所在する支店たる工場等に設置すること

2.令和8年度の主な変更点

令和8年度の公募の特徴は以下の3点です。
・予算が191億円に大幅増(前年度144億円から+47億円)
・採択件数が350件に拡大(前年度250件から+100件)
・小規模企業者の助成限度額が前年度の3,000万円から1億円へ大幅引き上げ

3.助成金の概要

(1)助成率・助成限度額
令和8年度の助成率・助成限度額(予想)は以下のとおりです。
※令和7年度実績をもとにした予想です
正式な内容は募集要項の発表後にご確認ください

事業区分 助成率 助成限度額
Ⅰ 競争力強化(中小企業者) 1/2~3/4※ 100万~1億円
Ⅰ 競争力強化(小規模企業者) 2/3~4/5※
Ⅰ 競争力強化(働き方改革推進) 4/5
Ⅱ DX推進/Ⅲ イノベーション/

Ⅳ 後継者チャレンジ

2/3~3/4※
Ⅴ アップグレード促進 3/4 1億~2億円

※ ゼロエミ要件(省エネ・再エネへの取組み)や賃上げ要件を満たすことで、 助成率を引き上げることが可能です

(2)対象事業区分
以下のⅠ〜Ⅴのいずれかに該当する事業が対象です。

事業区分 内容 事業例
Ⅰ 競争力強化 競争力強化・生産性向上のための機械設備導入 量産体制の構築・多品種少量生産への対応・生産工程の改善 等
Ⅱ DX推進 IoT・AI・ロボット等のデジタル技術を活用した設備導入 機械制御の自動化・物流の効率化・生産ラインの最適化 等
Ⅲ イノベーション 都が指定する9つの分野における新事業活動のための設備導入 新製品の生産・新サービスの提供・新たな生産方式の導入 等
Ⅳ 後継者チャレンジ 事業承継を機とした事業多角化・新たな経営課題への対応 事業転換に向けた新製品の生産・新事業分野への参入 等
Ⅴ アップグレード促進 競争力・生産性向上で地域経済の中心となる成長のための設備導入 サプライチェーンの都内回帰・地域経済との連携 等

(3)対象経費
1基あたり税抜50万円以上の、以下の導入経費が助成対象です。
・機械装置
・器具備品
・ソフトウェア(1,000万円以下)
いずれも税法上の固定資産として登録されるものが対象です。

4.審査方法と対策

4.審査方法と対策
躍進的設備投資助成金の大きな特徴は、一次審査(書類審査)に加え、二次審査(面接審査)がある点です。
■ 二次審査(面接)について
・プレゼン5分間+質疑応答約20分間で構成
・面接に参加できるのは申請事業者の役員・従業員のみ
(外部コンサルタントの同席は不可)
・社長自身が事業計画を説明することが採択のカギ

コンサルティング・ビジネス研究会では、書類審査対策だけではなく面接審査対策もワンストップでご支援を行っています。

5.スケジュール(予想)

年度により、2~3回に分けて募集が行われています。
令和8年度春期のスケジュールはまだ公表されていませんが、令和7年度のスケジュールをもとに、以下のように予想されます。

申請フロー スケジュール
募集要項の発表 2026年4月上旬〜中旬(予想)
申請予約期間 2026年4月下旬〜5月中旬(予想)
申請書類提出期間 2026年5月中旬〜6月上旬(予想)
一次審査結果通知 2026年7月下旬頃(予想)
二次審査(面接) 2026年8月〜9月上旬(予想)
採択決定 2026年9月中旬(予想)
助成対象期間 2026年10月から1年6か月以内

※正確なスケジュールは募集要項の発表後にご確認ください
※申請には「GビズIDプライム」のアカウントが必要です
取得に約2週間かかるため、早めのご準備をお勧めします

6.今からできる準備

躍進的設備投資助成金は、その規模の大きさから人気が高く、十分な準備がないと採択が難しい助成金です。採択率を高めるため今から以下の準備を進めておくことをお勧めします。
・導入を検討している設備の目的・効果を整理しておく
・メーカー等と早めに商談し、見積書・カタログ等を取り寄せる
・GビズIDプライムのアカウントを取得しておく
・公式サイトで最新情報を定期的にチェックする

7.コンサルティング・ビジネス研究会のサポートについて

中小企業診断士を中心とした本研究会では、躍進的設備投資助成金の事業計画作成から提出書類の内容チェック、面接審査の対策までトータルでコンサルティングを提供しております。

最新情報は下記からご確認いただけます。
■ コンサルティング・ビジネス研究会HP:

※本記事に記載の令和8年度の助成金額・採択件数・予算等の情報は、令和8年度東京都予算案(2026年3月現在審議中)に基づくものです。
正式な内容は予算成立および募集要項の発表後にご確認ください。

執筆者

コンサルティング・ビジネス研究会 林 早苗(中小企業診断士)

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